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【クマくん相談室②】                   

なぜ私は異性を求めてしまうのか・続き~セックス依存症の克服方法(ステップ1)について~



親からのネグレクトによる愛情不足が原因で、他者との繋がりを過度に求めてしまうサキさん。婚約中ながら他の異性との関係を断ち切れないと悩むが、セックス依存症の克服方法とはあるのか…。

■依存症のきっかけは、親の愛情を求めても求めても得られなかった自信喪失と挫折感…



 「クマの手カフェ」の一室にはこの日もサキさんの姿があった。何とか依存症を克服したい。そしてその原因を探りたかった。

〝クマ〟くん「サキさんは、男性に好意を持たれたり、話しかけられたりすると、いてもたってもいられないような高揚感にかられることはありませんか」

 サキさん「えっ、、、」  しばらく俯いて記憶をさかのぼっていたサキさん。  ―どうして分かったのだろう。

 異性から好意を持たれるのは誰だって嬉しいはず。でも私だけ過剰なのではないかと感じた点は幾度もあった。

《6年前の大学生時代》  友人と3人で近くの喫茶店でお茶をしていた時、店のバイトの男の子から執拗に声をかけられた。友人2人は適当にあしらっていたものの、私はうれしくてうれしくて。男の子が来る度に目配せしたり、笑顔を振りまいて自分に好意を寄せてもらいたいと仕向けた。そんな私に友人はすっかり呆れていた。

そして大人になってからは、遊び目的と分かっていても男性に言い寄られると求められるままに身体を許してしまう自分がいた。 今は心から大切な婚約者もいるのに、、、。

サキさん「……。大人になってからも歯止めがきかないときはありました」  そんな過去の経験や現在の状況も恥ずかしかったが、事細かに全てを話した。


すると、


〝クマ〟くん「サキさん。それは愛着障害からのセックス依存ですね。そしてその原因は、 親からの愛情を求めたけど得られなかったという自信喪失と挫折感から、無意識にその愛情を他者(特に愛を向けてくれる男性)で代替しようとしてしまっているんですよ」

 私はしばらく俯いた。そしてゆっくりと記憶を紡ぎ、押し殺していた両親への不満や寂しかった幼少期の記憶を話し始めた。

「3人姉妹の年子の長女で、物心ついたときにはすでに妹が2人いました。母親に抱っこされた記憶はありません」

「小学校の時、クラスの男の子に虐められて喧嘩した時も学校に謝りにきてくれたのは家政婦でした。運動会や部活の大会も両親は仕事で忙しくて来てくれることはありませんでした」

「『いい大学に行け』が両親の口癖でした。学校の成績がいい時は『すごいね』って褒めてもらえた。だから勉強は特に頑張りました。でも大学受験では第一希望の国立は落ちてしまって。母に『寝てたり携帯いじってたこともあったもんね』と言われ、見下された気持ちになりました。」

 話ていくうちに、自然と大粒の涙がボロボロ溢れて止まらなくなっていた。

〝クマ〟くん「親からの愛情を求めて勉強も部活も必死で努力されてきたんですね。これまでよく頑張りましたね」

 相談室の一室は、サキさんの泣き声と、それを静かに見守る〝クマ〟くんとの二人の時間がしばらく続いた。




■親が注ぐ愛情のジャンルで子供の未来は変わる⁈

〝クマ〟くんによると、「親が子供に注ぐ愛情は大きく分けて3ジャンルあり、どの愛情を注がれて育つかで子供の未来は大きく変わる」可能性があるのだという。

★愛情の3ジャンル  ①ネグレクト・育児放棄  ②「条件付き」の愛  ③「無条件」の愛

 ではそれぞれどのような愛で、それによって子供にどのような特徴が表れるのか。


①【ネグレクト】の子供:「自己肯定感が極度に低い」「自分は価値がないという思考」  〝クマ〟くん「ネグレクトとは、親が愛情をかけず、ほったらかしにする状況です。このような環境下で育った子供は極端に自己肯定感が低く、『自分は大事にされない』『存在してはいけない』『無価値』という考えが根底にあります。そのため、親の愛情不足を他者で補おうとする傾向も顕著に現れます」

②【「条件付き」の愛】の子供:「意思決定ができない」「完璧主義者」  〝クマ〟くん「『条件付き』の愛とは、Aが出来たら褒める、おもちゃを買ってあげる、旅行に連れて行くというように、条件をクリアして褒美を与える環境。子供への支配のための道具として愛情を使うのです。ひどい話のように聞こえますが、これを無意識にやっている親は非常に多い」

 サキさん「私の母も、学校の成績がよいとほめてくれましたが、そうでないと無視されたこともありました」

 〝クマ〟くん「サキさんの両親はネグレクトと条件付きの愛の間ぐらいですね。条件付きの愛の元で育った子供は、頑張ることで親の愛情を得ようとするので完璧主義者の特徴が表れやすい。あとはミスすることを極端に恐れたり、認知がゆがんで『べき論』が強い傾向がある。また頑張ることを自分の意思に関係なく強いられてきている。大人になった時に自分の意思決定がいざとなったら出来ないので過剰に周りを気にすることが多いんです」

③【「無条件」の愛】の子供:「自分の気持ちを素直に表現できる」「好き嫌いがはっきりしてる」「自由奔放」 〝クマ〟くん「『無条件』の愛とは、両親の自我より子供の自我を優先し、信じて受け入れている状態。テストで50点取ったって、大学受験に失敗したって、温かく見守り、『そんなあなたが素晴らしい』って味方でい続けることです」

サキさん「そんな出来た親、、いるんですか」

〝クマ〟くん「これは両親自身にゆとりがあって、こころも成熟していないと無条件の愛を注ぎ続けることは難しいんです」

サキさん「無条件の愛を注がれた子供はどうなるんですか」

〝クマくん〟「無条件の愛の元で育った子供は、自分が生きて感じて表現することを自由にしていいよという環境にいたので、好き嫌いがはっきりしているし、そんな自分の気持ちを素直に表現したり、言うことのできる人間に育ちます。ルールやモラルの範囲内で『したい』ことを肯定されて育ったので、自由奔放でもあり、自分の人生を好きに謳歌できる特徴にあります」

サキさん「羨ましい。とっても羨ましいです」

〝クマくん〟「もちろん生まれ持った気質もあります、それでも半分は幼少期の環境にあります」




■解決方法①自分の状態を客観的に理解すること


サキさん「生まれ持った気質が半分で、環境が半分なら、私はもう変わることはできないんじゃないかな」

〝クマ〟くん「そんなことはありません。そしてサキさんが他者に愛情を求めることは何らおかしいことではないんですよ。人間は『無条件』の愛を本能的に欲しいと思う生き物なんです。でも愛情不足を補うのは、『条件付き』の愛からではなく、パートナーや友人など、『無条件』の愛の関係性から補っていくものなんです」

サキさん「そうだと分かっていても、気持ちが掻き立てられてしまう時はどうしたらいいの、、!」

〝クマ〟くん「サキさんは今、愛に飢えて『愛』という紐が垂らされた瞬間、それを逃すまいと必死でしがみついている依存状態なんです。いわゆる理性では止められないパニック状態。なのでまずは自分自身に勇気をもって向き合い、自己理解を深めていく努力が必要。カウンセラー的な俯瞰した視点、自分のことを客観的に見て自分のことをよく理解することがとても大切なんですよ」

カウンセリングはここで終了し、サキさんは家路についた。 「そうか。自分は愛情不足によって本能的にその愛を異性で埋めようとしてたのか」 原因は理解した。それだけでどこかホッとした気分になれた。

さあ、サキさんは今後どのように具体的な行動を起こしていくべきなのか。

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