- hiramura1
【カウンセリング・愛着・深層心理】
更新日:2022年11月17日
クマくん相談室 心理学

メンタルサポート総合学園が運営するクマの手カフェ
繊細な人、心にトラウマを抱える人、ハラスメントを受けて弱っている人等々。
そんな人達が少しずつ立ち直り、新たな一歩を踏み出すためのお手伝いをしたいと思ったのが、この取り組みの出発点です。
コロナ禍の時でもあり、非対面非接触で、人と対することに気後れしている繊細な人たちも気兼ねなく働ける職場。
ハラスメントやいじめとは対極に位置するような、皆が自分を抑圧しない優しい職場を目指しています。
メディアなどいろいろと注目され、私たちスタッフ(カウンセラー)も毎日忙しく働いています。
<店長のつぶやき・・>
そんな日々の中で気づき始めたことを今日は書いてみたいと思います。
元来、私たちはとても共感力が強く、カウンセラーの勉強を始める前から友人や知り合い、家族などからよく相談を受けたりしていました。
学園でカウンセリングや心理学の勉強をして知識を得、それなりにスキルアップもして共感力にも磨きをかけていきました。
相変わらず周りの人からの相談にも乗り、カウンセラーの視点から受容したり気づきを促したり、その人の悩みの元を明確化し、認知のゆがみを修正するお手伝いをしたりということを行っていました。
そしてカフェがオープンし、私の人生史上最も多忙な時がやってきました。
連日、カフェの中の作業と材料調達や備品の管理etc慣れないことを含めての目の回るような忙しさ。


そんな時、ある友人からいつものように相談メールが来ました。
時間はないけれど彼女が悩んでいるならと、丁寧にいつも通り返信をし何度かのやり取りを経て、今私は人生史上一番忙しいことを伝えてまた時間ができたらゆっくりと話そうねと締めくくり、彼女も了解してエールを送ってくれました。
そして数日後また彼女からメールが来て、この間のことは時間ができたらでいいから今日はこれこれを聞いてほしいという内容、そして最後にまた慰めてほしいと書いてありました。
『慰め?』
それを読んだ瞬間。
私は今まで何をしてきたのだろう・・・
彼女を慰めてきただけ?
いつもぐるぐると思考の渦から逃れられない彼女に少しでも生きやすくなるように、自分の感情を整理するための話をしていると思っていたのに・・・

受容と共感 ― ロジャーズが最も大切にするカウンセリングの第一番。
確かに弱っている人の心に寄り添うためにはとても大切なことです。
ただ、これだけでは人は立ち上がってはいけないということ。
あなたは大丈夫と認め続ける事と共に、本人が自らが持っている力に気づきそれを活かすことができ始めて、やっと本来の意味でのカウンセリングなのだということを、今更ながらに痛感した出来事でした。
クマの手カフェにはたくさんのアルバイトの人たちがいて、私たち学園サイドは彼女らを励ましバックアップしていく使命があります。
アルバイトの繊細な子たちに、真のサポートって何なんだろう・・?
深く考えるキッカケになりました。
自信を育むお手伝い 「自分らしさ・・」
子ども時代の評価を大人になってもずっと引きずってしまう愛着の認知。
いつの間にか「あたしはダメなんだ」というセルフイメージを持つに至ります。
そのセルフイメージのまま大人になった今、改めて自分を再評価してみることをお勧めします。
つまり、自分のことを客観的に見て、知ることです。
自分が何が好きで、何が嫌いなのか。 自分に似合う服は何なのか? 自分がやりたいことは何なのか?逆にやりたくないことは何なのか? 自分の長所や魅力は何なのか?
そういう点を知るということです。
そうして、子ども時代からずっと持ってきたセルフイメージを書き換えていくんです。
少し深い話になりますが・・
なぜ、みんなは親が他の子を褒めた(比べた)から、私じゃダメだと思い込み、それを長らく引きずるようになったのでしょう?
それくらい両親の存在が絶対だったということなのですが、
それだけでなく、やはり本人も両親から自分の存在を認めて欲しいし、
愛されたいし、褒めてもらいたかったのですよね。
そして、その思いが今もずっと心の中に残っているのかもしれませんね。
見方を変えると、自身がその両親のことを大好きだったがゆえに、大好きな人の評価を鵜呑みにしてしまったとも言えます。
「大好きな人が他の人を褒めている!私も他の人になって褒められたい!」という心理が働いていると見ることができますね。
同時に、大好きな両親が他の人を褒めることに嫉妬したり、怒りを覚えたりしている部分もあるかもしれません。
改めて子ども時代に両親に対して感じていた感情と向き合ってみるのも悪くないと思います。
でも、誰でも子ども時代に親が絶対的な存在であることは否めないところですよね。
しかし、大人になるにつれて精神的に自立すれば、親がだんだん絶対的な存在ではなくなり、むしろ、対等な存在に変わっていきます。
そこで、親からの評価を相変わらず待ち続けている自分がいると、大人になっても親を絶対的な存在と信じることで、精神的に自立できなくなる場合もあります。
つまり「大人になりきれていない」という現象が生じます。
だから、親から精神的に自立していくことは、同時に親が絶対的な存在として見なくなるんですが、今、そんな両親から自立して大人の女性として生きてる感覚はどれくらいあるでしょうか?
ちなみに、親から精神的に自立したら、今度は恋人を親代わりにして、親からもらえなかったものを恋人からもらおうとする心理も働きはじめたりします。
「依存の移行・転移」親から彼へ・・
子どもにとっては親が絶対的な存在なのですが、自立するにつれてそうではなります。
恋人を親代わりにして絶対的な存在にするのも、違うわけです。
それではどうしたら良いのか?
そこには「自分」が入るわけです。
自分にとって自分を絶対的な存在にするわけです。
つまりは、自己評価がカギを握りますが、そこで自己否定ばかり出てくるようだと、
自己肯定感は落ちたままになります。
セルフイメージがネガティブなまま変わらないことになります。
改めて自分を再評価するというのは、自分をよく知るということであり、
自分の良い面をキチンと見つけて評価してあげることなのです。
そうすると「私ではない誰か」になろうとするのではなく、
「私が私で良かった!」という思いを感じられるようになってきますよね・・
「あるがまま」

*人生を左右する「愛着」の問題。
幼少期の様々なネガティブな経験、個人個人の「愛着の安定化」は、
人を脅威や不安から守り、幸福や健康を保証するようになります。
おだやかに、ゆっくりと、信頼のおけるカウンセラーとこころのお話をしていきましょう!
様々な症状を治すのではなく、愛着を改善する方法を学んでゆきます。
安全基地を見いだせるかどうか?
人は変わる力を持っています。
< あなたは自分を大切にしていますか? >
< 私たちと一緒に「自身の深層心理や心の学び」、進めてみませんか?・・・>
